奈良県吉野郡 川上村へ・・海月文庫

🟦9/13(金)奈良県吉野山 金峯山寺へ。 開基(創立者)は役小角で、国宝・世界遺産蔵である蔵王堂内に安置されている秘仏金剛蔵王大権現3体(重要文化財)が「特別公開」されているとの相方の情報は一ヶ月間違い!またや!せっかく来たのだから寺内巡りでもするかと450段の石の階段を登り降り。膝はガクガク、お尻の筋肉が痛くなった。

 次いで川上村観光協会で教えてもらった修験の場でもある不動窟鍾乳洞へ。129段の階段を下った鍾乳洞入口には奥吉野不動明王が祀られており「不動明王は人々のどんなあつかましい世俗的な願い事であっても全力をあげてその実現のために奔走してくれます。」との説明書き。ありがたし!

 続いて丹生川上神社上社を周り、今回の目的地「匠の聚(たくみのむら)」ギャラリーで開催中の「石田智子展 水潺潺(みずせんせん)」へ。匠の聚は芸術家のアトリエやギャラリー、カフェ、宿泊コテージ等を有している。今夜はクラゲもコテージ泊。

 石田智子氏は相方の大学時代の後輩にあたり結婚後、関西から福島県三春町の福聚寺へ嫁ぎ、紙撚(こより)による芸術表現を世界に発信している現代美術作家である。今回の作品「水潺潺」は禅語「雲悠悠 水潺潺(くもゆうゆう みずせんせん)」から「水がサラサラ流れるさま」という意味である。川上村は村の奥地にある手つかずの森を「水源地の森」として守っているから、「水潺潺」は川上村そのものを表現した作品である。ギャラリーの螺旋階段を白い龍がうねるように、空間を雲のように漂う作品は時間により趣きを変える。

使用された白い紙縒の数はおそらく数十万本だろうと思うが、この小さな紙縒りは彼女の掌中から生まれたものだ。

 夕食は川上村中奥地区に移住して7年になるK君一家へお呼ばれ。K君(大工さん)一家は海月文庫の裏(北隣)に住んでいたが、川上村の自然に憧れて足繁く通う内に猟師と共に山を駆け巡るようになり、猟銃所有許可を取り自分でも鹿を撃つようになった。クラゲもをよく鹿肉や舞茸を頂いた。今回は石田智子氏が川上村で作品展をするという情報をK君の奥さんに伝えたところ、「クラゲさんも川上村に来るんですか?晩ごはん食べましょうよ。」のお誘いを受けた。匠の聚で中奥村への行き方を聞いたところ「鳥も通わぬ中奥・瀬戸(廃村)と地元でも言うてます。」どういう事???

 匠の聚から中奥へは約35分だが、25分ほどは車1台が通れる曲がりくねった林道を進む。一度、対向車と行きあったが地元のスクールバスだったので、スムーズに待避場までバックしてくれた。ヤレヤレ! K君宅ではご馳走が・・・川魚(鮎・アマゴ・イワナ等串焼きがズラリ)・・・K君と中学生の息子が捕った立派な魚、息子が漬けたアマゴの卵の醤油漬、鹿肉、自家野菜等々。久しぶりに会ったので会話が弾んで気が付くと3時間も経過してた。

 車に乗り込みヘッドライトを点灯、周りは真っ暗。K君が「脱輪したら電話下さい。」と曰う。昼間とは全く姿を変えた道で、路肩が全く見えない。相方が助手席でカーナビが映し出す地形を見ながら「右急カーブ、左、すぐに右急折れ、路肩に近い!恐い!落ちる!」鳥も通わぬ中奥とはこういう事だったのか。

🟦9/15(日)淀川テクニックの手打ちうどんとコラージュ川柳の会。前夜から淀テク一家は、ライブ帰りにくらげ別館に3人でお泊り。

シバちゃんは川柳とうどんの会を一人でやる気だったみたいだが、うどんと川柳の二本立ては初の試み! 今回は裏方3人で何とか回せたが・・・一人では無理です。ドタバタした舞台裏ですが皆さんの「美味しかった!」の一言でホッとしました。来てくれた皆さん、おおきに!